ブランドプロミス「Make Waves」を体現する、“あなたの音を鳴らそう”をテーマにした企業広告キャンペーン
About the project
ヤマハはブランドプロミスとして「Make Waves」を掲げていましたが、そのメッセージを生活者にどう伝えるかに課題を感じていました。私たちは、「あなたの音を鳴らそう」という新たなブランド表現を提案し、2種類の企業広告を制作しました。
ひとつ目は、音符を人に見立てたイラストレーション広告です。交響曲第9番「歓喜の歌」の譜面をベースに、音符が音楽を楽しむ人々に変化していくというコンセプトで、「音で個性を表現する喜び」をビジュアル化しました。
ふたつ目は、既存の「Make Waves」グラフィックパターンが活用しにくいという課題に対し、新たなグリッド設計とレイアウトシステムを構築。ヤマハのロゴから導いた比率をベースに、シリーズ広告として展開できるよう設計しました。写真はフィルムトーンで撮影し、演奏者が自分の音を奏でるリアルな瞬間を捉えることで、音楽の臨場感や個人の表現を伝えました。
私はアートディレクターとして、デザインおよびビジュアルコンセプトの開発、写真のアートディレクションを担当しました。
Result
「あなたの音を鳴らそう」は、ヤマハのブランドメッセージをより人々に寄り添ったかたちで伝えるキャンペーンとして展開されました。広告ビジュアルは第91回毎日広告デザイン賞を受賞し、企業広告としての認知度と好意度の向上に貢献しました。